加齢臭は男性だけに発生する?
世のお父さま方の中には,「加齢臭」という言葉に悩まされている人もいるのではないだろうか.
たとえば通勤電車の中や信号待ちで隣の人がハンカチで鼻や口をふさいだり,「オヤジくさい」という言葉が聞こえたりすると,「自分の体臭のことかなぁ」と不安に感じてしまう人も多いと思う.
しかし,加齢臭は中年男性のみに発生するものではないようなのだ.
中年女性や,若年層にも発生すると近年では言われるようになってきた.
たしかに加齢臭が発生する割合としては,女性より男性のほうが多い.
それは,男性のほうが女性に比べて皮脂の分泌が盛んであることが理由のひとつとして挙げられる.
また,女性は体臭を含む自分のにおいに気を使い,におい対策(いろいろな対策商品があるからね)を万全にしていたり,生理があるためホルモン分泌され,酸化に対して男性より強い力を持っているのも,加齢臭が男性のほうに多く発生する理由として挙げられる.
ただ女性でも,生理が終わる,つまり閉経後の場合は,ホルモンの状態が男性とそう変わりなくなるため,男性と同じように加齢臭が発生しやすくなると言えるのだ.
「オヤジくさい」ことを意味すると捉えられていた「加齢臭」という言葉,どうも「オヤジ」だけのものではなかったようだ.
世のお母さま方,安心してはいられないね.
体臭の原因はいろいろあるが,食事などの生活習慣からくるにおいもあるので,若いうちから生活習慣を整えて,年をとったときに「くさい」という言葉におびえずに過ごせるようになりたいものだね.
カテゴリー:加齢臭
加齢臭の原因は?
なんでもかんでも「無臭」を目指す傾向にある世の中になった.
体臭対策スプレー,制汗剤など,さまざまな商品が市販され,体臭を抑えることがマナーとされているようにも感じます.
洗濯洗剤や柔軟剤のテレビコマーシャルでも,お父さんが通った後に漂うにおいに「加齢臭?」と反応するものまである.
加齢臭とは,その字のとおり,年齢を重ねることによって発生する体臭のことを言います.
なぜ年齢を重ねると,特有のにおいが発生するのだろうか.
それは,年をとると,血管中にコレステロールなどの老廃物が蓄積されるのと同時に皮脂腺にも脂肪が増えてくるためだ.
特に40歳を過ぎるころから,皮脂中の脂肪がぐっと増えると言われている.
この脂肪が酸化したり分解されると,ノネナールという体臭成分が発生する.
このノネナールこそが,加齢臭と呼ばれる特有のにおいのもとなのだ.
また40歳を過ぎると,活性酸素と戦う力(抵抗力)が弱くなり,脂肪の過酸化を防ぐ力も弱まってしまうことも,原因として挙げられる.
その他,年齢だけでなく,食生活の内容にも体臭は深くかかわっている.
肉類や乳製品などの動物性脂肪を摂取することにより体に蓄えられた脂肪は,その酸化により体臭を発生させやすいのだ.
以前,日本人は魚,野菜,豆類を主に摂って和食中心の生活を送っていた.
しかし戦後,食の欧米化が進み,肉類を多く摂るようになったことも,体臭に悩む人が増えたことと関係があるようだ.
カテゴリー:加齢臭
加齢臭と食事
自分の体臭に悩んでいる人は意外と多いようだ.
誰かに相談を持ちかけるほどではないにしても,なんとなく自分がにおっているかな,と感じたり,近くの人がハンカチで口をふさぐなどの行動が気になったり・・・ 自分の体臭は大丈夫かな,と気になったら,一緒に暮らしている家族にそれとなく聞いてみるとよいかもしれない.
正直に答えてくれるのは,まず家族だろうから.
「お父さん,くさいよ」と言われたら,それは加齢臭かもしれない.
加齢臭とは,その字のとおり加齢に伴って発生するにおいだが,「年をとったのだから,加齢臭はしかたない」とあきらめてしまうことはない.
それは,体臭にはその人の食生活が深くかかわっているからだ.
現在では,食の欧米化により,動物性脂肪を多く摂り,脂っこい料理を食べることが増えてきた.
肉類や乳製品の動物性脂肪は,体内で酸化して過酸化脂肪となり,体臭を発生させます.
また,脂っこい料理は,脂肪を酸化させる活性酸素の増加にも結びついている.
体臭を抑えるためには,動物性脂肪の摂取を減らし,活性酸素をできるだけ抑えることが必要だ.
活性酸素を抑える「抗酸化作用」のある食べ物を積極的に摂ると同時に,基本的な毎日の食事を整えていかなくてはならない.
毎日の食事は,昔の日本で食べられていたようなメニューが望ましいだ.
脂肪は少なく,繊維をたっぷりと,植物性の食品を中心に,つまり体臭予防には和食がよいのだ.
活性酸素は,体臭のほかにも体にいろいろな弊害をもたらするので,家族皆で食生活を改善することで,家族の健康にもつながるだろう.
カテゴリー:加齢臭